株式投資の未来〜永続する会社が本当の利益をもたらす
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アメリカ市場での内容なので注意 |
長期投資を推奨する内容です。
実に読みやすくまとめてあり充実した一冊です。
株式投資をする人は読んでおくべき本です。
ですが注意すべきこともあります。
内容はアメリカ市場を研究し長期投資を勧めていますが
日本のように長期間株価が低迷していた市場に直接適用
すると無理が出ます。
基本的に右肩上がりの株価だったアメリカでのケースで
あることを十分に理解しておく必要があります。
これを忘れなければ長期投資の魅力に引き付けられ、
投資スタイルが変わることすらあるでしょう。
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アメリカの投資ワールドの底の深さ |
日本には皮相ないわゆる株本か相場本しかないのと比較して、個人投資家向けにこういうしっかりした考え方の本が出てくることがアメリカの投資ワールドの深さだと思う。
それで儲かるかどうかは、欲の話で別ですが。。。
広い視点で投資を考える頭の体操にはよろしいかと、思います。
「ウォール街のランダムウォーク」以来の良書です。
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オススメの良書 |
素晴らしい内容!読んでみて衝撃的でした。
第1章「成長の罠」はバリュー投資家には必読の章でしょう。
どんなに華やかな業績でも高すぎる株価では
リターンは望めない。
どんなときもバリュエーションがすべてなのだと
くりかえし説明される。
バリュー投資家は理論的にも自分の投資法に確信が持てる良書です。
第16章の「中国とブラジル」も読んでいてうなりたくなる(笑)結末です。
一時期の中国株ブームであれほど本屋に並んでいたのはやはりバブルであり
あの頃に儲けられた人はほんの一握りだったでしょう。
それと読み終えて気付いたのは翻訳がうまく出来ていたって事ですね。
翻訳者次第で評価も変わるかもしれない海外本ですが非常に読み易かったです。
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成長の罠を超えていく。 |
成長の罠=「成長企業に対するトレーダーの過度な読み違い」企業のファンダメンタルにトレーダーは、基本的には関与する事ができない。だが、株価はトレーダー次第でどうにでもなる。そして株価は安易は予想の元に作られていく。強いて言えば利益(売上)成長率とPERのギャップ、それが成長の罠なのだ。埋めがたいこの差はいつしか罠となり、次第に投資家の富を喰い、「差」を埋めていく。概して成長株への投資は「リターンのない、手痛い撤退」に結びつく。それは何故か?どうして罠にかかるのか?その罠について詳しく記述しているのが本書だ。
しかし、ただ闇雲に高PER銘柄を投資対象から除外してはいけないとも思う。何故ならばPER100倍でも、成長する企業はそれを超えて成長するからである。思い出してほしい、ヤフージャパンは数年前PER100倍以上の値を付けたが、現在その割高性を覆す程まで成長した。また、彼のバフェットはグーグルをポートフォリオに組み込んだ。察しの通り、グーグルは成長プレミアムをふんだんに盛込んだ割高企業だ。
大事な事は、「無闇に成長株に手を出すな、そこには罠がある。見極めて投資しろ、罠の無い成長株へ、だ。」と言う事だろう。それを否応無く考えさせる本書は、一読の価値ありと思える。
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データの裏づけはあるがあまり面白くない |
評判が良さそうなので購入したが、僕にはちっとも面白くない内容であった。本のタイトルを延々と最後まで書いてあるだけで、永続する会社が本当の利益をもたらすだけの内容だ。ここで疑問がでる永続する企業はどの程度の確率で存在するのかだ。それから配当について書かれているが、残念ながら近年の日本はやっと配当を高めてきたところで、これまでは違っていたのではないか。この本はとにかく配当や自社株買いを積極的行う企業を見つけ、配当は再投資し、複利効果を述べている。こういうスタンスの凍死家はいるだろうが、普通株式を購入して20年そのままにするか?しかも配当は再投資だ。つまりは、できそうで、出来ない投資ではないだろうか?配当ぐらい使いたくなるのでは???するとこの本の理論は崩壊する。なぜなら複利効果がでないからだ。