投資ファンドとは何か 知っておきたい仕組みと手法 人気ランキング : 3664位
定価 : ¥ 840
販売元 : PHP研究所
発売日 : 2006-07-19
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価格: ¥ 840
投資ファンドの入門書

不動産投資ファンド、ヘッジファンド、企業投資ファンドについて、その仕組みや評価の方法等につき懇切丁寧に解説している。入門書としては良い本だと思う。既に一定の知識がある人なら、第4章「投資ファンドの未来」を読むだけでも十分。

投資家もそうでない方も

 不動産投資ファンド、ヘッジファンド、企業投資ファンドという投資ファンドの仕組みやその投資手法を分かりやすく解説した好著。一般の投資家にとって実際にこれらの投資ファンドに投資することは少ないのだろうが、実際に市場に大きな影響を及ぼす投資ファンドの取引手法を知っておくことは十分に意味のあることだろう。また、投資をしたことのない人にとっても本書の内容は新鮮だと思う。
 大きなリターンを求め、新たな投資手法や付け入るべき市場の歪みを探し求める投資ファンドが持つ影響力は今後も強まっていくだろう。世界を舞台にしたマネーゲームのメインプレーヤーたる投資ファンドの行動原理を知っておくことは世界経済の動きを読む上で必須である。本書はその行動原理を非常にコンパクトに示してくれる。

投資ファンドの概要に関する良質でコンパクトなまとめ

不動産投資ファンド、ヘッジファンド、企業投資ファンドの市場環境、仕組み、手法等につきコンパクトに纏まっており、説明も丁寧で読み易い。自分のような、この世界の部外者にとっては、概観を知る為の格好の入門書である。ファイナンスの考え方の基礎を知っている読者にとっては、IRRの計算の考え方に関する記述等は若干まどろっこしいかも知れないが、一方で、キャップレートの推移から見る不動産市場の状況と今後の見通しや、本来的に市場の歪みを目敏く利用した儲けの仕組みであるファンドが大型化・主流化するにつれて特異な収益機会が失われ、運用パフォーマンスが低下するという市場構造等に関する記述や、各種ファンドの機能や意義に関するバランスのとれた見方は勉強になった。

αを求めるほどグレーな世界に手をそめる

投資ファンドとは何か?
結局よくはわからない世界だと言うことを理解できました。
本の意味がわからないのではなくて
運用内容についてもグレーな部分があったり
ノーベル章学者が創設した「ヘッジファンド」が破綻したり
経産省の官僚出身のご存知村上氏の「企業再生ファンド」があの結末になったりと…
存在そのものが危うく常に新しいファンドが創設され
同じ数だけ消えていく宿命にある。
それなのにながく生き残るファンドほど肥大化した資金が足かせとなり
目標とするパフォーマンスが難しくなると言うジレンマ
正直ファンドマネージャーに憧れていたこともあったけれど
ちっとも魅力的な仕事ではないというのが良くわかった。
おわりの著者の結論の個人投資家は「投資ファンド」への投資は行わない
あるいは、行うとしても基本的な資産配分割合とすべきである。
分からないものはやらないと言う著者の意見が何とも印象的でした。

資産運用における「投資ファンド」の位置づけを明らかにした初めての本

同種の本では、「図解でわかる投資ファンド」くらいしかなかった「投資ファンド」の解説書だが、
ついに本命登場という感じ。
「図解で・・・」は豊富なデータが売りだが、so what?(それでどうした?)という感じが否めないのに対し、
本書は「αを追求し新たなβを開拓する」資産運用の改革者としての投資ファンドと、その限界や問題点が
コンパクトにまとめられている。
同じ著者の「外資ファンド利回り20%超のからくり」は読み物として面白いが、全体のまとまりでは
本書の方が読みやすい。
また、「外資ファンド・・・」以降の変化(例:不動産のイールドギャップの縮小)や
前書では採り上げ方が少なかった「ヘッジファンド」や「プライベート・エクイティ」についての説明も魅力。

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