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実践でも使えます! |
理論だけの外国為替の学術書や軽いハウツー本と違って、実務経験者で国際経済の研究者の著者が、外国為替市場・相場を分かりやすく解き明かしてます。既に実務に携わっている為替担当者にも有益ですし、外国為替の理論的知識を習得したい学生や社会人が読んでも参考になると思います。結構分厚い本ですけど、為替市場や為替相場を分かり安く説明した上で、通貨オプションの実践的な利用方法へと順序立てて解説されているので、全章理解しやすかったです。最終章の「為替取引をする上での為替相場への取り組み方やテクニカル分析」では著者の経験を基に解説されているので、実践で使えます。外国為替や通貨の知識を深めたい方におすすめします
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理論から実践方法までを幅広くカバー |
本書は外国為替相場に関して、実際の為替市場と理論の観点から体系的に捉えた好著と言える。1・2章では、外国為替相場を市場の参加者の特徴や実際の取引をベースに為替相場を動かす需給バランスのメカニズムを明確に記している。その上で、後の章において国際投資や実需取引に必要な為替操作や通貨オプションの実践的利用方法を的確かつ分かりやすく解説している。また、ドルの対抗軸として目されているユーロについては、章を分けて研究者の目から的確にその特徴を指摘し、ユーロの将来を展望するのに役立つ解説を施している。最終章では、筆者の長年に亘る為替市場の実務経験が存分に記され、一般実務家にとって極めて参考になる。これまでの外国為替相場に関する本に満足しなかった人にとっても納得の書と言えよう。